キッチンカーの製造に目途がたって、ほっとしたいところですが準備することはまだまだあります。
オープンに向けて材料や調理備品、メニューボードや看板はもちろん、チラシやショップカードなどの販促物のほか、紙コップやストローなどのあれやこれやと用意が必要です。
ロスを少なくするためにも、チェックリストなどを使って効率よく揃えましょう。
什器・備品
調理器具やスプーンやフォーク、カップなど様々な器具や道具の用意が必要です。また、基本的に使用する食器類は使い捨てになります。
提供するメニューによっても必要な容器の種類は様々。大きさをイメージしにくい場合はサンプルを準備し、実際に比べてみましょう。
フードならランチボックスやフードカップ、お箸やスプーン・フォークがいります。料理に比べて容器が大きいと、料理が少ない印象を持たれてしまいますので、適切なサイズ選びが必要です。
カップはコールドドリンク系ならクリアなPETカップ、ホットなら持っても熱くないように厚紙タイプやポエンボス加工があるもの、スリーブを使うのもありです。(印刷はロットが多く、価格も高いからとスリーブにショップのスタンプを押すお店もあります。)こぼれないようにリッドと呼ばれる蓋やストローも必要です。(リッド(蓋)もカップサイズによっては合う合わないがありますので、確認を必ず行ってください。)
調理中に付ける手袋、消毒用アルコール、ダスターなども備品の一部になります。
環境に配慮したサスティナブルパッケージが注目されています。
近年、世界的に使い捨てのプラスチックを削減する動きがあり環境に配慮した「脱プラステック(脱プラ)」が注目されています。紙ストローは代表的な製品です。
その他、最終的に水とCO2に分解される「グリーンプラ」、「バイオマスプラ」「FSC認証」「非木材(木を使わず、ガバス(サトウキビの搾りかす)や竹から作られたパルプ製」を使うことで世界の森林保全や過剰な森林伐採を軽減し、間接的に自然を守る活動ができます。
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実際の車両・材料・容器を使ったシミュレーション
器具が揃ったら調理の感覚をつかむためにも、シミュレーションを行うことをお勧めいたします。キッチンカーでは食材を切ったり混ぜたりする仕込みは原則できません。(搭載設備による(要保健所確認))事前に仕込んで小分けにした材料を焼いたり盛り付けることが出来ます。
仕込みがどこまでできるかの、キッチンカー内での作業工程をなるべく減らすことで提供スピードを上げる練習をします。
車両が納車されている場合は、作業スペースの感覚や物の配置をつかむためにシミュレーションを行いましょう。
広告(チラシ)
チラシなんてと思うかもしれませんが、多くの方に知ってもらうためにもチラシはとても有効です。また、イベントでは出店場所が常に良いポジションであるとは限りません。
二人体制であれば手が空ている一人がチラシを配ってお店をアピールすることが出来ますし、チラシを見たから来たというお客様を見込めます。お店の魅力が分かるPOPを作りましょう。
SNSはキッチンカーアピールする最高のツールです。ぜひ利用しましょう!
看板
メニュー看板はもちろん、いったい何のお店なのかを知らせるためのタペストリーなどがあると、お客様の目を引きやすく、利用しやすい印象を持たれます。
看板はAOサイズなどの大きなサイズで文字のみでなく、料理写真やイラストを入れると注文したいメニューイメージがはっきりするので、思ってたのと違うなどの混乱を抑え、お客様の満足度にも繋がります。
最近では、アレルギーに配慮した表示を行っている店舗もあります。
お客様が利用したいお店を考えて看板を制作しましょう。
タペストリーは軽くてかさばらない!キッチンカーに最適な販促物!
キャッシュレス決済の導入
コロナ渦に入り急速にキャッシュレスが導入されています。店舗としても現金の管理や小銭を準備する必要がなくなり、そもそもお金に触れる負担がないため、衛生面でもメリットが大きいです。
最近ではキャッシュレスのみを取り扱い、現金払いをお断りするお店も登場しています。
様々なキャッシュレス決済がありますが、導入費や決済手数料・使用できる決済アプリの数などサービスは色々です。手数料が安いからと選んでしまうと、利用者が使っているアプリが使えないなどの問題が起こります。
必ず比較を行ってから、店舗側・利用者側でストレスのないキャッシュレス決済を導入しましょう。
契約から導入まで時間がかかります。オープン日を踏まえたうえで事前に契約を行いましょう。
2021年のスマホ決済利用率の統計調査では、利用トップは大々的な広告をうったPayPayが独占状態になっています。その次にd払い、楽天ペイと続いています。
SNS・ホームページの活用
オープンの目途がたったらショップのSNS・ホームページを開設しましょう。
キッチンカーが増えた要因にSNSが大きくかかわっていると言われているほどSNSの利用は必須です。今までは現地に行って出店されていることを知るほか、ブログなどでスケジュールを上げても、利用者側は頻繁にそのサイトにアクセスしないと更新されたのかは分かりませんでした。
SNSを使えば店舗側の発信をフォローしてもらうだけで、リアルタイムで情報を受け取ることができます。
メニューの案内や出店のスケジュールや販売状況などを頻繁に告知して、集客力のアップにつなげましょう。
ホームページを持つことは賛否ありますが、ブランディングを高める効果やSNSのアカウントを持たないお客様に向けた発信もできるので、併用するのがおすすめです。
お客様に出店場所や売れ行き状況など、最新の情報を発信しましょう!