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キッチンカーのメリット・デメリット

キッチンカーのメリット・デメリット

コロナ過になったことでテイクアウトが注目され、キッチンカーの需要がさらに高まりました。キッチンカーが増えていく中、事前に必要な知識や視点を知ることでリスクを減らし、人気のお店を目指しましょう。

メリット

1.家賃がかからない

賃貸契約等がかからないことは、キッチンカー最大のメリットです。

実店舗であれば東京新宿区にカフェを出したいと考えた場合。30坪で約150万の賃料がかかります。また、家賃以外にも物件取得費・外内装工事・設備費用など様々な費用がかかります。

これらの物件に関する費用が開業費用の6割強を占めていることが、高額になる大きな理由です。

キッチンカーにはそういった家賃費用はかかりません。あるとすれば駐車場代です。

2.初期投資・経費を抑えられる

キッチンカーメリット:初期投資、経費を抑えられる

キッチンカーは1で上げた家賃がかからないことで、初期投資を大きく下げることができます。

キッチンカーはスペースが限られているため、設備に関しても厳選する必要があります。せっかく買ったのに置く場所が無いなんてことが無いようにしましょう。

その他に、ホール担当などの人員が必要ないことから人件費も抑えることが出来ます。

3.出店場所を変えられる

キッチンカーのメリット-出店場所を変更できる

平日はビジネス街や住宅地、休日はイベント出店など場所に縛られないことで、より多くのお客様にお店を利用してもらえる事ができるのもキッチンカーならではのメリットです。

ただどこででもお店を出せるわけではなく、基本的には管理者から許可を取り、出店料を払う必要があります。

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営業許可の管轄外で営業する場合は、新たに営業許可を取得する必要があります。

労働時間をライフスタイルに合わせられる

キッチンカーのメリット-ライフスタイルに合わせた営業が出来る

働きたい時間の条件はオーナーによって様々です。

午前中だけ、午後だけ、休みになる日だけなどライフスタイルに合わせて営業することも可能です。

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週末起業や副業として始められる方が増えています。

お客様との距離が近い

キッチンカーは調理する側とお客様と距離が近いことが特徴です。そのため、また来店してもらいたいと思われる接客がとても大切です。

新規のお客様だけでなく、また来よう、また行こうと思ってくれるリピートのお客様をつかむことは、飲食店だけでなくすべてのお店に共通する重要な事項です。

「忙しくなる時間帯」「客層」「どのメニューが良く出ているのか」などを、把握・数値化することでお客様のニーズを掴み、よりよいお店にしましょう。

デメリット

メリットが目立つキッチンカーですが、もちろんデメリットもあります。デメリットを理解しリスク対策を行いましょう。

1.天気・季節(暑さや寒さ)の影響が大きい

雨の日は客足が遠くなります。

梅雨や台風が多く高温多湿になる夏。芯から冷え乾燥する冬など天気や季節によっても客足が変わります。

雨の日は出歩く人も少なくなるため、天気予報は常にチェックしましょう。

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客足が鈍る日は、仕込みの量の調節も必要です。

寒暑の影響を受けやすい車内では、衛生管理だけでなく体調管理も重要です。スポットクーラーや扇風機などを使って対策を行いましょう。

2.営業には保健所からの許可が必要

営業許可は各自治体ごとに保健所で取得する必要があります。

東京の許可証を持っていても神奈川で営業することは出来ません。許可証の適応地区は必ず確認しましょう。

なお、2021年6月1日に食品衛生法の改正により、細分化されていた営業許可エリアが統一されている地域もあります。

詳しくは管轄の保健所へご確認ください。

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許可されている地域を知っておきましょう。

3.出店場所の確保が難しい

出店場所の確保がキッチンカーで一番難しいとされています。

キッチンカーの一番の問題ともいえる「出店場所の確保」はとても大切です。

主な場所は駅前、オフィス街、スーパー、大学、お祭りなどがありますが、私有地でないかぎり勝手に営業することは出来ません。出店するにはその場所を管理する所からの許可が必要です。

また、依頼をしたからと言って必ず許可がもらえるわけではありません。お祭りなどでも出店できる場所は限られる為、同じメニュー同士は好まれず申し込んでも不可になる場合があります。

そのほかに、会場から電気をつなぐ必要がある車両なども敬遠されがちです。

出店を許可されても、対応の悪さなどから次回の出店は不可になることもあります。一見限りにならないために接客はもちろん、他店・運営側への配慮、ゴミ処理等をきっちりと行い、信頼を得ることが不可欠です。

4.場所代や出店料がかかる

出店する場合、場所や規模によりますが数千円~数万円の出店料がかかります。出店料は固定のものから、売上歩合の数パーセントという場合もあります。

出店日数や出店場所によっても異なるため、出店条件をよく確認しましょう。

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規模の大きいイベントほど手数料は高額になりがちです。収益を上げるためにも、お店の規模や客層がマッチしているかを確認してから出店しましょう。

5.設備によっては多彩なメニューが出来ない

提供できるメニューの種類は給排水タンク容量によって異なっています。

多彩なメニューを提供したい場合、給排水タンク容量は各200リットル程度が必要になります。また作業スペースを考えるとそれなりの車両が必要です。

40リットル程度

簡易な調理のみ(温める、揚げる、盛り付ける等)を行うこと、 又は単一品目のみ取り扱うこと ・ 使い捨て食器を使用する

80リットル程度

大量の水を要しない、2工程程度までの簡易な調理を行うこ と、又は複数品目を取り扱うこと ・ 使い捨て食器を使用する

200リットル程度

大量の水を要する調理を行う、複数の工程からなる調理を行うこと ・ 通常の食器を使用すること

(自治体によって設備が異なる場合があります。必要な設備については出店場所の保健所へご確認ください。)

6.設備によっては仕込み場所が別に必要

設備によっては仕込み場所が別に必要です。

提供する料理によっては、仕込み場所が必要になります。200リットル程度の給水タンクを搭載していればキッチンカー内で仕込みを行うことも可能です。

仕込み場所が無い場合はキッチン仕様のレンタルスペースの活用、知り合いの飲食店のキッチンを借りるなどの対策が必要です。

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基本的に自宅キッチンは許可されません。

仕込み場所にもキッチンカー同様の設備と保健所の許可が必要になります。

7.電源・水源の確保が難しい

開店時は電源・水ともに十分にあっても使うごとに減って行きます。

繁盛時に電源が入らないから調理できない、使った器具が洗えないなどの状態を避けるためにも節水、節電は常に心掛ける必要があります。

営業を止めて給水・充電に行くのは出来るだけ避けたいところ。そうなっては利益が下がるだけでなく、お客様の信用もかかわります。給水タンクの水位の把握、予備発電機の確保などを行いリスクを下げましょう。

8.衛生管理は特に注意が必要

夏は食材管理や衛生管理は皆さんが注意していますが、実はノロウイルスによる食中毒は11月~2月が59%を占めています。寒いとウイルスがいないように感じますが、温度が低く乾燥する冬こそウイルスが流行します。

食中毒を出さない為にも、ブラシを使った手洗いや施設内の消毒を常に心がけましょう。

ノロウイルス死滅させるには80℃以上の熱水に10分間さらす必要があります。そのほか、アルコールなども有効とされています。

9.車の故障・事故に備える必要がある

車の故障・事故に備える必要がある

運転頻度が増えるキッチンカーは事故にあう確率もおのずと増えてしまします。有事の際に対応できるよう自動車保険の加入は必須です。

キッチンカー専用の保険などを取り扱っている保険会社もあります。自分にあった保険を選びましょう。

10.認知されにくい

キッチンカーは動けるのがメリットですがデメリットにもなります。

実店舗であれば、その場所お客様が来てくれますし地図検索でもヒットしまが、キッチンカーは出店場所が変わることで場所の特定が難しくなり固定客をつかみにくくなります。

そういったことを防ぐためにも、SNSやホームページを積極的に使って新しい情報を発信しましょう。

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キッチンカーを始めたら、SNSやホームページの開設は必須です!

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